こんにちは、ヨカです。
4月から5月にかけて花を咲かせたモッコウバラ、そのままにしておくと
6月になる上旬にはおそらくこんな感じになっているのではないでしょうか?
- 枝が伸び放題
- 加えてシュートも伸びてきた
- シュートが突き出ていて醜い
そんなモッコウバラのシュートについて説明します。
●記事の内容
- モッコウバラのシュートとは、シュートのしくみから解説します
- モッコウバラのシュートを切る位置はこの【3か所】です
とはいえ、あまり深刻に考えなくても大丈夫です。
心配な方はこちらの記事でモッコウバラの様子を確認ください。
1.モッコウバラのシュートとは、シュートのしくみから解説します
モッコウバラのシュートの見つけ方は簡単です。
どちらも葉っぱはピンク色っぽいですが、
シュートは先端が尖っている
のに対して、脇枝は葉っぱがメインで、先端は尖っていません。
また、もう一つモッコウバラのシュートの大きな特徴として、
先端から蜜がでているので、
シュートはベタベタしています。
この蜜を求めてアリが登ってきて、アブラムシを捕まえてくれるようです。
ウチのモッコウバラはアリではなくてハチが寄ってきますが。。。
モッコウバラのシュートの構造としくみは他の植物と同じ原理です。
植物のシュートは
- 頂芽
- 節
- 葉
- 節間
- 胚芽
- 茎
から構成されます。
それでは具体的にモッコウバラのシュート画像で説明していきます。
①頂芽
シュートの一番先端にある芽のことで、
この部分が常に成長してシュートが伸びていきます。
②節
シュートの葉っぱができる箇所のことを節といいます。
③葉
シュートの先端の出来たばかりの葉っぱの先端はピンク色をしてます。
このピンク色を見ると植物が生きていることを改めて実感できます。
④節間
葉っぱと葉っぱの間のことです。シュートが伸びるにつれて、節間もだんだん伸びてきます。
⑤胚芽
シュートの葉っぱと茎の間に発生する芽のことです。
後で触れますが、頂芽が存在している間は休眠状態で成長しません。
⑥茎
葉っぱや花を支える部分のことです。
出来たばかりの茎はとても柔らかいのが特徴です。
モッコウバラのシュートはこのように6つの部位で構成されてます。
そして
他の植物と同じように頂芽優勢が機能するので
シュートを剪定する場合もこれに従います。
頂芽優勢についてはこちらのサフィニアの記事で触れています。
2.モッコウバラのシュートを切る位置はこの【3か所】です
シュートを切る位置は次の3か所です。
- シュートの根本から切って完全に除去する
- 枝を分岐したい箇所で切り、そこから分岐させる
- 全く切らずに主枝として誘引する
①シュートの根元から切って完全に除去する
根本で切ることでシュートを完全に除去します。
シュートを根本で切ることでシュートへの養分の供給を断つことができます。
これにより、
樹形を現状の大きさに保つことが出来ます。
シュートを辿っていき、発生元で切りましょう。
なるべくシュートが短いうちに切ると、茎が柔らかいので処理が楽です。
②分岐したい箇所で切り、分岐を促す。
シュートを途中で切ることで、そこからさらに分岐させることが出来ます。
これにより、
樹形をより大きくすることが出来ます。
こんもりさせたい場合は根本に近い位置で分岐させ、
長めに仕立てたい場合は、先端のほうで分岐させます。
切断部の下の節が分岐点となるので先端で分岐させる場合は
何かに誘引させて枝を保持するようにしてください。
③全く切らずに主枝として誘引する
全く切らないという選択もありです。
これは、
枝を増やすよりも、より広範囲に誘引したい場合に有効です。
選んだシュートを主枝として目的の場所まで誘引していきます。
目的の場所まで誘引させたら、先端は切って分岐を促進させます。
このように目的に応じて、どこで切るかを決めてください。
これは経験談ですが、モッコウバラは繁殖力が強いので切りすぎたと思ってもすぐに伸びてくるので大丈夫です。
モッコウバラの剪定についてはこちら
モッコウバラの花がらの処理についてはこちら
まとめ
●記事のまとめ
- ①モッコウバラのシュートは他の植物と同じく頂芽優勢があります
- ②シュートを切る位置は3つ
- ③ シュートの根本から切って完全に除去する
- ④ 枝を分岐したい箇所で切り、そこから分岐させる
- ⑤ 全く切らずに主枝として誘引する
最後に選定作業のポイントですが、
誘引する場合はなるべくシュートが伸びる前に誘引するほうが良いです。
(切る分にはいつでも大丈夫です)
茎が柔らかいので曲げやすいからです。
誘引したい方は早めの作業がオススメですよ。
以上、モッコウバラのシュートのしくみと切る位置の説明でした。
それではまた。